地域医療支援病院としての役割について
「医療制度改革」の一つに、地域の開業医・診療所は皆様の「かかりつけ医」として日常診療を担当し、病院は急性期の入院治療を中心とする急性期病院と、慢性期の入院治療を担当する療養型病院に機能分担することになりました。
「地域医療支援病院」は、「医療施設機能体系化の一環として、紹介患者様に対する医療提供、医療機器等の共同利用等を通じてかかりつけ医、かかりつけ歯科医を支援する」地域医療体制の中核を担う病院として、制度化されました。
地域医療支援病院とは、「医療施設機能の体系化の一環として、紹介患者さんに対する医療提供、医療機器等の共同利用等を通じて、かかりつけ医・かかりつけ歯科医を支援する」病院のことをいいます。
当院は、令和3年3月30日に地域医療支援病院としての承認を受けました。
地域医療支援病院の主な承認条件
- 病院の規模としては、原則としてベッド数が200床以上の病院であること
- 初診患者数に占める他の医療機関からの紹介患者数の比率が65%以上であること。また、初診患者数に占める他の医療機関への紹介患者数(逆紹介患者数)の比率が40%<以上であること。
- 地域医療機関に対して医療機器やベッドを開放して共同利用を提供すること
- 地域医療機関従事者に対する研修会を開催すること
- 地域に必要な救急医療を提供すること
- 運営にあたっては、病院職員以外の委員による継続審議を受けること
当院で行っている取組み
紹介患者に対する医療の提供
- 初診時の原則、紹介状持参を基本としながら、完全紹介制の診療科も年々増やしております。そうした取り組みを通じて、かかりつけ医の先生方との役割分担を進め、がん入院治療を中心とした病院運営をおこなっております。
- 治療終了後は、ご紹介いただいたかかりつけ医の先生方へ逆紹介を推進しております。
- 病診連携室において、紹介患者さんの受診予約(ワンストップサービス)の受入可能人数の拡大に年々努めております。
高額医療機器や入院ベッドの共同利用
- CT、MRI、シンチ、内視鏡などの高額医療機器は開業医の先生方と共同利用を行っております。
- 開業医の先生方と一緒に入院治療を行える病床(オープン病床)を用意しております。
重症患者に対する救急医療の提供
- 重症患者の治療に必要な集中治療室(HCU)、救急専任スタッフ、治療機器、24時間の検査体制を確保しております。
地域の医療従事者に対する研修の実施
- 院内スタッフのみの研鑽でなく、地域全体の医療従事者の資質向上につながる研修を開催しております。どなたでも参加いただけます。
- コロナ禍においても動画配信などの対応をしながら進めております。
外部有識者との委員会の設置
- 地域のかかりつけ医の先生方のご希望に添えるよう、また、地域全体の医療の確保のために必要な支援ができるよう、外部有識者の方々から意見を頂戴する場を設けております。
当院をご利用いただく皆様に是非ご理解・ご協力をいただきたいこと
- かかりつけ医からの紹介患者さんや救急患者さんを優先的に受け入れることになっています。
- 初診の際は、原則的に紹介状をご持参くださるようお願いいたします。紹介状が無い場合、お待たせする場合 もありますのでご了承ください。
- 今後もさらなる紹介型病院を目指し、地域の医療を支援してまいります。
医院紹介のための情報提供のご依頼(登録医の先生方へ)
当院から先生方に患者様をご紹介させていただく際に、患者様自身が貴院様のご案内を手にとって見ることができるように医院紹介用紙を作成させていただきます。つきましては、下の「医院紹介用紙」をダウンロード頂き、ご記入のうえ下記アドレスまでご返送ください。写真や画像については、ワードに貼り付けるか、または添付ファイルとして一緒にお送りください。
お忙しいところ恐縮ですが、お取り計らいくださいますよう、よろしくお願いいたします。
返送先 : fukusi@nagachu.jp 長岡中央綜合病院 地域連携支援部 チーフマネージャー 藤田弥生