感染管理認定看護師 2名
皮膚・排泄ケア認定看護師 1名
認知症看護認定看護師 1名
がん看護専門看護師 1名
がん化学療法認定看護師 1名
乳がん看護認定看護師 1名
緩和ケア認定看護師 1名
糖尿病看護認定看護師/特定看護師 1名
慢性呼吸器疾患認定看護師 1名
感染管理認定看護師である私の役割は、当院にかかわるすべての人を感染から守ることです。そのために、看護部内にとどまらず専従で院内の感染管理業務を組織横断的に行っています。
主に、感染対策チームの一員として、医師・薬剤師・臨床検査技師と協働し院内の感染対策の実働部隊として業務を行っています。具体的には、定期的にチームメンバーと共に院内を巡回して問題がないか確認をしたり、職員向けの感染対策研修の企画・運営や、各部署からの感染対策にかかわる相談業務、感染対策マニュアルの見直し、医療器具の使用に関する感染率や職員の手指消毒の向上のための取り組み、職員向けのニュースレターの発行などを行っています。また、活動は院内だけではなく、院外での連携病院や地域の福祉施設・学校等にも出向くこともあります。
現在は、新型コロナウイルスへの対応が業務の中心となっています。患者様の入院調整・職員の感染対策に関する啓蒙活動を行い、患者様が安心して必要な医療を受けることができる環境作り、職員が安心して業務にあたることができる環境作りに日々奮闘しています。
普段、病棟や外来での看護業務をすることは少ないのですが、見かけた時にはぜひお声掛けください!
専従で、院内を横断的に活動しています。
皮膚排泄ケアには、創傷ケア(褥瘡、瘻孔ケアなど)、ストーマケア(人工肛門・人工膀胱)、失禁ケアがあります。
褥瘡を発生させないための予防ケア、褥瘡のある方には治療が促進する環境を整えるケアを提供できるよう取り組んでいます。毎週、褥瘡対策チームで褥瘡回診を行っています。また、皮膚裂傷といわれるスキンテアなどのケアを行っています。
ストーマを造設した方のケアを行います。日常生活を過ごしていく中で生じる問題や悩みに対して、相談を受けたりケアを行ったりします。
ストーマ外来は毎週火曜日13:30~予約制となっています。
尿や便失禁により生じる皮膚障害の予防や、生じた皮膚障害に対してケアを行っています。
私が認定看護師を目指したのは、以前勤務していた病院でのある日の光景がきっかけです。朝出勤すると病棟の食堂で一人の認知症患者様が、車いすに乗り立ち上がれないようベルトをされた状態で過ごしていました。その患者様は私の存在に気づくと、すがるような眼差しで「助けてください」と訴えました。私は、その訴えに対して言葉を返す事ができませんでした。そして「仕方がない」と自分に言い訳してその場を離れました。しかしその後、「本当に仕方がないで済ましていいのだろうか」という疑問が生じ、「何とかならないのか」という思いが強くなると共に、認知症看護を学びたいという思いが強くなり研修学校に入学し認定資格を取得しました。取得してから13年、現在は専任として週3回、せん妄・認知症サポートチーム活動を中心に、認知症患者様が安心・安全に過ごせるようスタッフと協働しながら認知症ケアの質向上に取り組んでいます。
【主な活動場所】外来化学療法室、看護外来、出前研修
主に、当院に通院、入院されている方、そのご家族等を対象にしています。主治医や看護師から依頼を受けて、がん領域の認定看護師と連携を図り看護面談を行い、ケアの方法を検討させてもらって看護師等と一緒にケアを実施しています。また、地域の方々からのがん教育に関わる相談を受けて活動しております。
専門看護師として、患者様、ご家族の生活をともに考える存在として様々な悩みや課題を一緒に対峙できるよう努め、相談される方々の持っているちからを高められるような関わりを大切にしていくことをモットーに日々活動してます。
がん薬物療法は、従来行われていた細胞障害性抗がん薬に加え、分子標的薬、ホルモン製剤、免疫チェックポイント阻害薬などが導入され、飛躍的に進歩しております。そのため、がん化学療法からがん薬物療法と言われることが増えております。薬物療法単独だけではなく、手術の前後の補助療法や、放射線療法と併用されることも多くあります。治療内容や副作用においても複雑になっております。
がん患者様が、薬物療法を選択され、治療を行う際に、その方の生活に沿った副作用支援が行えるよう心がけております。脱毛や皮膚障害といった容姿に関わる事や、悪心・嘔吐をはじめとした身体的症状においても患者様のお仕事や生活スタイルに合わせてセルフケアが行えるよう援助致します。
乳がん治療は、日進月歩です。
新しい薬剤がどんどん認可され、遺伝性腫瘍の検査や予防切除が保険適応内で行えるようになりました。手術1つとっても、どのような術式を選択するのか自分で考えなければならないことがたくさんあります。
そんなときに、ぜひ頼ってほしいのが、乳がん患者様のサポーターである乳がん看護認定看護師です。がんにおける専門的な知識・技術を持った看護師が相談を受ける「がん看護外来」で相談を受けています。主治医に話せないこと、聞けないこと、なんでも気兼ねなくお話ししてもらえるような雰囲気づくりを心がけています。
あなたやご家族が、乳がんに立ち向かっていけるお手伝いをします。
現在の日本においては、2人に1人ががんに罹る時代となり、がんとともに生きていく患者様・ご家族の方たちも少なくはありません。私は緩和ケア認定看護師として、このような患者様・ご家族を対象にケア提供を行っています。
緩和ケアときくと「もう終わりってこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そこには大きな誤解があります。緩和ケアは“がん診断期・治療期・再発・終末期、そして遺族ケア(グリーフケア)”というように、長い期間にわたってケアを提供していきます。また、どの時期からでも開始することができ、その段階に応じて、患者様・ご家族の抱える症状や苦痛に対応していきます。
患者様の生活に寄り添い、その患者様・ご家族に合った個別性のあるケア提供を目指します。心配なこと・不安なこと、がんによる症状について、1人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。
少子高齢化が進む日本では、様々な病気を抱えながら生活する人たちが増えており、糖尿病もその一つで、糖尿病有病者数は1,100万人を超えると推定されています。糖尿病を持つ人が効果的な治療をタイムリーに受けられないと腎不全、下肢切断、失明、心筋梗塞、脳卒中など深刻で命を脅かす合併症のリスクが高くなります。またガンや認知症など多くの病気の併発に糖尿病が影響すると言われ、日々の生活に支障が出るだけでなく医療費の増加にもつながります。
糖尿病看護認定看護師の資格を持つ特定看護師として、医師や多職種のスタッフと協力しながら、個々の生活スタイルに合わせた血糖管理目標を達成するための生活支援や重症化予防、インスリン調整方法を提案し、納得して治療ができるよう一人一人に向き合って話し合いを重ねていきます。また一人暮らしや高齢夫婦の二人暮らしの方も増えていますが、インスリン製剤を使用した薬物療法が難しくなった場合でも、訪問看護や地域の支援看護師と連携して、住み慣れたところでその方にあった治療が継続できるよう一緒に考えていきます。
呼吸器の病気を抱え生活されている患者様が、病気とともによりその方らしく過ごすことができるよう、お話を聞きながら一緒に考えていくことを心掛けています。
呼吸器には様々な病気があり、それぞれにおいて安定している時、悪くなっている時、人生の最期を迎えようとしている時…などいろいろな局面があります。いずれの場面でも患者様・ご家族に寄り添い、今ある呼吸の機能や日常生活を送る力を維持・向上できるようお手伝いするとともに少しでも悪化を予防できるようセルフマネジメント支援を行っています。また、療養には運動や栄養、社会制度の導入、機器の使用や点検などがとても大切になるため、多職種との連携を大切にしながら包括的に患者様・ご家族の支援ができるよう努めています。
具体的には、呼吸器の病気の治療についての相談、侵襲的・非侵襲的人工呼吸器、CPAPを使用されている患者様の療養についての相談、酸素を使っている患者様の療養についての相談、排痰や日常生活における呼吸リハビリテーションに関する相談、エンド・オブ・ライフケアやアドバンス・ケア・プランニングに関する相談などです。何かありましたら気軽にお声かけください。