がんゲノム医療連携病院としての役割について
がんゲノム医療を必要とするがん患者様が、適切に治療を受けていただくためには、地域性を考慮しながら、がんゲノム医療を受けられる医療機関を特定の施設へ集約するといった体制の構築が重要と考えられます。 このような考えから、国はがんゲノム医療を受けられる医療機関の整備指針を定め、「がんゲノム医療中核拠点病院」「がんゲノム医療拠点病院」「がんゲノム医療連携病院」の三つの役割を設けました。 「がんゲノム医療連携病院」とは、がんゲノム医療中核拠点病院や拠点病院と連携し、前述の二施設が実施するエキスパートパネルに参加し、患者様に説明できる病院です。 当院は、令和5年12月1日付でがんゲノム医療連携病院として指定を受けました。
がんゲノム医療とは
がんの複数の遺伝子変化を同時に調べる「がん遺伝子パネル検査」を行い、その結果における患者様一人ひとりのがんの遺伝子変化に基づき、適切な治療方法を選択していくのが、がんゲノム医療です。これによりがん治療の可能性が大きく広がります。
留意点
- がん遺伝子パネル検査が適している患者様は限られており、検査が受けられない場合がございます。
- がんの治療に役立つ情報が得られない可能性や、ご家族に関わるがんの遺伝子変化などが分かる可能性もあります。
- 現時点で実際に治療につながる割合は、数%と報告されています。詳しくはゲノム外来でご説明いたします。
*まずは、主治医の先生にご相談ください。
参考資料
“がんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査”/ C-CAT / 2023年12月
https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/