呼吸器内科
気管支、肺は人体の中で外部と直接通じており、環境による影響を受けやすいのが特徴です。また、全身疾患の一部分としての呼吸器疾患もあります。
そのため、呼吸器疾患は、呼吸器感染症、アレルギー性肺疾患、間質性肺疾患、閉塞性肺疾患、腫瘍性肺疾患、胸膜疾患、呼吸不全、睡眠時無呼吸症候群と多岐にわたります。当科では、これらの疾患に対して診断、治療を行っております。
外来は月曜日から金曜日まで、毎日2~3名の呼吸器内科医が、新患・再来を担当しています。検診・人間ドックでの胸部レントゲン異常、呼吸機能異常など、呼吸器疾患の二次検診にも対応しております。胸部レントゲン異常で受診された場合、受診当日に胸部CTを行い、その日のうちに結果と今後の方針を説明するようにしています。
入院患者数は常時60~80人おり、年間の延べ入院患者数は1000名を超えます。また、毎週、呼吸器内科医師・薬剤師・病棟看護師による検討会、さらに呼吸器外科との合同検討会を行い、患者さんの診断・治療方針に関して検討を行っています。
当科の特長
- 胸部レントゲン異常は受診当日に胸部CTを撮影し、その日のうちに診断と今後の治療方針を説明いたします。
- 肺癌治療については当院呼吸器外科と密に連携しております。手術適応であれば当院呼吸器外科を紹介します。当院の手術手技の中心は内視鏡による手術です。傷が小さく低侵襲の「完全鏡視下手術」がメインです。
- 肺癌化学療法は、仕事と治療の両立ができるように、入院治療と通院治療を組み合わせて行うことができます。放射線療法も同様です。
- 特殊外来としてSAS(睡眠時無呼吸症候群)外来、HOT(在宅酸素療法)外来、禁煙外来を設置しております。
- その他、感染症、間質性肺炎など疾患ごとに専門医を複数配置しております。
主な対象疾患
- 呼吸器感染症 (肺炎・肺結核・非結核性抗酸菌症など)
- アレルギー性肺疾患 (気管支喘息・過敏性肺臓炎など)
- 間質性肺疾患 (特発性間質性肺炎・サルコイドーシスなど)
- 閉塞性肺疾患 (COPD・肺気腫など)
- 腫瘍性肺疾患 (肺癌・縦隔腫瘍など)
- 胸膜疾患 (気胸・胸膜炎・膿胸など)
- 呼吸不全
- 睡眠時無呼吸症候群
当科で行う検査
血液検査、動脈血ガス分析、喀痰検査、胸部レントゲン・CT・MRI・RI検査などの画像検査、呼吸機能検査、アプノモニター・PSG(ポリソムノグラフィ-)、胸腔穿刺、気管支内視鏡検査、などを行っております。
気管支内視鏡の検査実績は下記のとおりです。
気管支鏡では、気管支腔内超音波気管支鏡検査(EBUS-GS、EBUS-TBNA)、難治性気胸に対する気管支充填術(EWS)、気管支鏡インターベンション(ステント留置・高周波スネアによるポリペクトミーなど)も積極的に行っています。
平成29年度(4〜12月)はEBUS-GS 100件、EBUS-TBNA 7件、EWS 8件、を施行しています。最近では、重症気管支喘息の新しい治療「気管支サーモプラスティ」(BT治療)にも取り組んでいます。
睡眠時無呼吸症候群の診断のため、睡眠検査(PSG)一泊入院も行っております。PSG検査実績は下記のとおりです。
外来診療
毎日2~3名の呼吸器内科医が、新患・再来を担当しています。(詳細は外来受診案内をご覧ください)。呼吸器内科全体での1日平均の外来患者数は約50〜80人です(HOT・睡眠時無呼吸などの特殊外来を除く)。 特殊外来として、HOT(在宅酸素療法)外来(第2・第4金曜午後)、睡眠時無呼吸外来(毎週水曜午後)を行っております。
睡眠時無呼吸外来には約500名(毎月200〜250名)の方が通院されています。検査・治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。
受付日時 平日午前(11時まで)
睡眠時無呼吸外来:水曜午後
睡眠時無呼吸外来お問い合わせ 外来 1ブロック
長岡中央綜合病院 外来 1ブロック TEL:(代表)0258-35-3700
禁煙治療も行っておりますので、禁煙をご希望の方はお気軽にご相談ください。
受付日時 平日午前(11時まで)
期間 1コース 12週間(診察回数 5回)
禁煙外来お問い合わせ 外来 1ブロック
長岡中央綜合病院 外来 1ブロック TEL:(代表)0258-35-3700
入院診療
主に、肺炎などの呼吸器感染症に対する抗菌薬療法、肺癌などの腫瘍性肺疾患に対する化学療法・がん免疫療法、間質性肺疾患に対するステロイド療法、急性呼吸不全・慢性呼吸不全に対する補助換気療法などを行っております。
呼吸器科全体での入院患者数は常時60~80人おり、年間の延べ入院患者数は1000名を超えます。年間入院患者数は下記のとおりです。
施設認定
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設
スタッフ紹介
副院長
岩島 明
専門領域 | 呼吸器全般 |
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認定資格等 | <資格> 日本呼吸器学会専門医 日本内科学会認定医 ICD(インフェクションコントロールドクター) 医学博士 <所属学会> 日本内科学会 日本呼吸器学会 日本呼吸器内視鏡学会 日本肺癌学会 日本臨床腫瘍学会 日本アレルギー学会 日本呼吸ケアリハビリテーション学会 日本化学療法学会 |
出身大学・卒年 | 新潟大学 1986年卒 |
内科部長
遠藤 禎郎
専門領域 | 間質性肺疾患 呼吸器全般 |
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認定資格等 | <資格> 日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定医 医学博士 <所属学会> 日本内科学会 日本呼吸器学会 日本肺癌学会 日本癌学会 |
出身大学・卒年 | 新潟大学 1991年卒 |
内科部長
加澤 敏広
出身大学・卒年 | 2000年卒 |
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内科部長
林 芳樹
専門領域 | 腫瘍性肺疾患 呼吸器全般 |
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認定資格等 | <資格> 日本内科学会総合内科専門医 日本内科学会認定医 がん治療認定医 ICD(インフェクションコントロールドクター) 医学博士 <所属学会> 日本内科学会 日本呼吸器学会 日本呼吸器内視鏡学会 日本がん治療認定医機構 日本肺癌学会 日本臨床腫瘍学会 日本癌学会 |
出身大学・卒年 | 日本大学 2001年卒 |
内科部長
石黒 真妃
専門領域 | 一般内科(総合診療科) 呼吸器全般 |
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認定資格等 | <所属学会> 日本内科学会 日本呼吸器学会 |
出身大学・卒年 | 新潟大学 2004年卒 |
内科医長
関谷 友樹
出身大学・卒年 | 2016年卒 |
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当院での研修を希望される初期・後期研修医の皆さんへ
当院は新潟県中越地区の急性期病院として、急性期疾患をはじめ、肺癌・悪性腫瘍、肺炎・呼吸器感染症、間質性肺炎・びまん性肺疾患、気管支喘息・COPD、睡眠時無呼吸症候群、呼吸不全、と多岐にわたる呼吸器疾患の診療にあたります。
呼吸器科全体での入院患者数は年間延べ入院患者数は1000名以上になり、多くの疾患を偏りなく経験することができます。
初期研修医も常時研修しており、後期研修医は常に初期研修医の指導にあたるとともに、上級医より指導を受けることができます。
気管支鏡検査は年間300例を超え、EBUS-GS、EBUS-TBNA、ステント挿入術、気管支充填術(EWS)などのインターベンション治療も積極的に行っています。
呼吸器内科でのカンファレンス(毎週)の他に、呼吸器外科との合同カンファレンス(毎週)や、中越呼吸器検討会(毎月)を定期的に行っており、長岡・中越地区の他施設との交流も盛んです。
日本内科学会の認定医制度教育病院、日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会の関連施設であり、内科学会専門医、呼吸器学会専門医、呼吸器内視鏡専門医の受験資格が得られます。
教育の機会
- 呼吸器内科でのカンファレンス(主に新入院患者)(週1回)
- 呼吸器外科との合同カンファレンス(週1回)
- 指導医との受け持ち症例検討(毎日)
- 気管支鏡検査と施行症例の検討(週2回)
- 中越呼吸器検討会(月1回)
- 中越地区や新潟市で開催される研究会への参加
- 日本呼吸器学会地方会、総会での発表、参加
- 新潟大学呼吸器感染症内科主催の会(呼吸器道場など)への参加
- 2024/08/23呼吸器内科外来「原則予約制」移行のお知らせ(11月~)