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脳神経外科


 

2017年 4月更新

 

 スタッフ

 

 

谷口 禎規 部長、加藤 俊一 医長、中山 遥子 医長

 

 

 

 特色

 

 

 手術対象となる脳神経疾患全般(脳腫瘍、脳卒中、外傷など)を扱っていますが、手術適応は慎重に、手術数よりも手術成績を誇れる脳神経外科を心掛ける、というのを大原則として診療を行っています。脳血管障害(脳卒中)に対しては、手術対象となるか否かを問わず、全例で積極的に取り組んでいます。脳血管障害は、脳だけを診ていては全体像が見えず、心臓や基礎疾患となる糖尿病・高血圧・高脂血症などをきちんと評価する必要があります。脳梗塞で入院された患者さんは、循環器内科(心臓内科)での心臓検査を受けて頂き、不整脈や心臓の冠動脈虚血の状態を評価しています。

 

 

 

 症例数、治療成績

 

 

 2015年に行った直達手術総数は175件で、脳動脈瘤クリッピング術30件、脳・脊髄腫瘍摘出術21件、脳内血腫除去術3件、慢性硬膜下血腫63件などです。手術死亡はゼロです。未破裂脳動脈瘤などの予定手術では、全ての頭髪を剃って丸坊主になるのではなく、手術部位の一部剃毛(バリカンのみ)で手術を行っています。感染はありません。脳の手術というと丸坊主を想像されると思いますが現在では部分剃毛が殆どです。脳神経外科で手術を勧められたら、頭髪についてはどうするのかを担当医師に聞かれた方が良いと思います。
 2001年9月1日(竹内が赴任した日)から2015年12月31日までの14年4か月間で、未破裂脳動脈瘤166例の患者さんにクリッピング術を行いました。1例で脳梗塞による片麻痺が出現、1例で急性硬膜下血腫(抗凝固薬服用中)による片麻痺が出現し、その後にリハビリテーションが必要となりました。他の患者さんでは、慢性硬膜下血腫(5例、うち4例手術治療)、創部感染(1例)を合併しましたが、症状の悪化はなく、手術前と同じ状態で退院されました。手術による永続的症状の発現率は2例/166例で、1.2%となります。
 2001年9月1日から2012年12月31日までの11年4か月間で当科に入院された全てのくも膜下出血患者さん385例のうち、根治的治療が行われたのは225例で、残りの160例には重症のためや高齢などの理由で保存的治療が行われていません。全体では、ほぼ元通りになれたのは122例(31.7%)のみで、111例(28.8%、殆どは根治的治療を行っていません)の患者さんが亡くなられています。残りの152例(39.5%)の患者さんには何らかの障害が残っており、依然としてくも膜下出血全体の治療成績は満足すべきものではありません。
 上記と同時期に、根治的治療を行った225例の患者さん治療成績をみると、クリッピング術を主体に治療を行い、ほぼ元通りは112例(49.8%)、予後良好例とされる日常生活自立は146例(64.9%)でした。手術前に神経症状のなかった患者さんに限ると、ほぼ元通りは69.3%、日常生活自立率は85.1%でした。
 くも膜下出血では初回発作が重症過ぎるため、根治的治療が行えない患者さんも多く、全体での予後は悲惨ともいえる状況です。未破裂脳動脈瘤の治療意義がここにあると言えますが、その破裂率は年間0.5-1%(部位や大きさによる)で、必ずしも高いものではありません。根治的治療が絶対安全とはいえないこともあり、偶然に未破裂脳動脈瘤が発見された場合には、納得するまで担当医と相談されたらよろしいかと存じます。

 

 

 

 脳血管障害の外来診療

 

 

 CTやMRIで脳実質病変(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の検索をするのみならず、MRA(脳血管病変の検索)やCTを用いた脳血管撮影、などを駆使して、血管病変の同定に努めています。軽い手足のしびれ、一時的な脱力、言語障害などを一度でも経験されたことのある方は、かかりつけの医師を介して当科を受診されるか、かかりつけ医がなければ直接受診されても構いません。これらの症状の原因をきちんとさせておくことが、将来の大発作を予防することになります。



 

 一般社団法人 National Clinical Database(NCD) の手術・治療情報データベース事業への参加について

 

 

pdf_icon NCDの手術・治療情報データベース事業への参加について

 

 

 

 「にいがた脳卒中の会」について

 脳卒中について一緒に勉強してみませんか!
 脳卒中の対策は、病院の中だけでは不可能です。そこで、患者さん・ご家族・健康人・医療従事者などを対象にして脳卒中の公開講座を行い、脳卒中についての知識を深めて、治療・予防に役立てようと考えました(竹内)。趣旨に賛同してくれた長岡中央綜合病院のスタッフが手作りで「にいがた脳卒中の会」を立ち上げてくれました。長岡市、新潟県医師会、長岡市医師会などの後援を得て、年1回の公開講座を開催しています。第24回公開講座は、2016年5月14日(土)に行われました。
 以上の信念と心意気で14年間にわたり24回の公開講座を開催してまいりましたが、諸般の事情により、第24回をもって終了させて頂くこととなりました。これまで、ご参加頂いた皆様には心より感謝申し上げます。


 

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