院長挨拶

2023年を迎えました。日頃から長岡中央綜合病院を御支援いただきありがとうございます。昨年7,8月の第7波、そして11月からの第8波と続き、コロナ感染症は収束する様子はありません。世の中はウイズコロナで経済活動が活発となっておりますが、病院ではゼロコロナを目指し、職員は行動規制を継続しています。また感染予防も十分注意して行っております。しかしながら、患者さん、職員の感染は完全に防ぐことができず、病棟の一時閉鎖、予定手術の延期等で皆さんにご迷惑をおかけしております。改めてお詫び申し上げます。
今後とも、感染予防に努めますが、この現状にご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

さて、当病院は昨年10月に日本医療機能評価機構による病院機能評価を受審しました。当院規模の病院ではもう少し早く受けるべきでありましたが、今回初めて受審しました。10月18日、19日の2日間の審査でした。約1年前から準備を行い、全職員の協力のもと無事審査を終え、先日、中間結果報告ですが、すべての項目に合格以上の評価を受けました。今回の受審で医療の質はもちろんですが、サービスの質、働く環境、職場管理など色々な部分で足りないところに気づかせてもらいました。第三者機関の指摘、評価を受けることは大事であることを改めて感じました。今後とも、病院の情報を積極的に公開していきたいと思います。

2024年4月から医師の働き方改革が始まります。今までの長時間労働を改善し、一般職種の働き方に近づけようとする改革です。また地域医療構想の問題もあります。医師をはじめとする医療従事者の不足と地域の人口減少・高齢化に対応できる地域の医療体制を考えなければなりません。特に、医師不足、看護師不足、病院で働く薬剤師不足は深刻な問題です。そして急性期、回復期、慢性期と医療のニーズは幅広く、急性期から回復期そして慢性期へと切れ目のない対応が求められています。一つの病院ですべてを担当することは難しくなっています。大きな病院は高度な検査、治療、手術など病院でしかできない分野になるべく力を注ぎ、外来診療から入院診療中心になるように求められています。そして、まず困ったら近くの開業医の先生、診療所の先生に診ていただき、必要があれば紹介状を持って、大きな病院に受診するように制度が整えられてきています。そのような流れは、今後も継続するでしょう。皆様にはこの状況をご理解のうえ、当院へは紹介状を持参して受診していただければと思います。すぐ近くの病院にかかりたい、今までずっと中央病院で診てもらっていたのに、大きな病院の方がいざという時に安心など、お気持ちはわかりますが、皆様のご協力をお願いします。

皆様にはお願いばかりですが、当院の設立理念である「すべての人に良質で心温まる医療を提供」し、「中央病院に来てよかった、やっぱり中央病院だ」と言っていただけるように、「地域の皆様と共にある長岡中央綜合病院」を職員一同で目指します。今後ともよろしくお願いします。

 

2023年1月
長岡中央綜合病院
病院長 矢尻洋一

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