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院長挨拶


 

 

長岡中央綜合病院 病院長 富所 隆

長岡中央綜合病院

病院長 富 所 隆

 当院は、まだ医療保険制度の無かった昭和10年に、医療組合病院として出発しました。貧しい農民で構成される組合員からの出資を元に、創立された病院です。当時の賛同者は『国民の中、飢えて食無く、病て医する無き、この階層を有するは、文明国の恥辱にして、我が国家理想の冒涜なり』という理念を旗印として、困難を乗り越え、病院を開設したと記録に残されています。この時代から80数年が経ち、人口構成・疾病・医療の内容など大きく変化しましたが、当時とは別の意味で、今尚『病て医する無き』があるように思います。先人がこの病院に託した思いを、しっかり受け継いでいける病院でありたいと願っています。
 さて、現在当院は531床を有する急性期病院として地域医療に取り組んでいます。25の診療科を開設し、ほぼすべての急性疾患に対応できる体制をとっています。診療所から紹介される患者さんへの利便性のために病診連携室を早くから立ち上げ、診療所との高度医療機器の共同利用も推し進めてきました。また、入院し、急性期を過ぎた患者さんには、シームレスに元の生活に戻れるよう退院支援の人材をすべての病棟に配置しています。入院という非日常の生活から在宅へ、場合によっては慢性期の医療施設へと安心して移行できるように取り組んでいます。
 現在、当院で働く職員は1000人を超えています。ですが当院は、このような大きな組織にも関わらず、横の繋がりがとても良い病院だと思っています。各職域、各診療科間の隔たりが無く、風通しの良さが特徴です。病院内でのいろんな課題に対応している委員会は、普く職域から選ばれた代表者から構成され、その問題解決や医療の質の向上のため、IPW(専門職連携による実践)を心がけています。
 今、我が国は2025年問題と表現されるように、かつて無かった高齢化社会を迎えようとしています。国の医療費抑制政策、地域医療構想による病床再編、更に医師をも含めた働き方改革など課題が山積みの状態です。この数年で、病院も大きく変化しなければならないと感じています。ですがどんな状況にあっても、私たちは、病院の理念に謳った『良質で心暖まる医療を提供する』ために、最大限の努力を惜しまず、歩んでいこうと思っています。